Okta Japan株式会社は2月17日、株式会社セガがOktaのカスタマーアイデンティティ管理製品「Auth0」を採用したと発表した。
セガでは、従来の自社開発による認証システムに、セキュリティ脅威への対策やグローバルでの展開に課題を抱えており、自社開発かIDaaS(Identity as a Service)の利用を検討する中で、セキュリティへの迅速な対応や将来の拡張性を重視し、PoC(概念実証)を通じて製品の実現性を確認した結果、Oktaの「Auth0」導入を決定したという。セガでは導入に際し、JavaScriptによる柔軟なカスタマイズが可能なこと、グローバルの規制要件に対応可能な点を評価している。
Auth0の導入には約1年6ヶ月を要し、下記のプロセスを経て実施となった。
・企画検討・方針策定(6ヶ月):自社開発の認証システムの課題分析と将来的なニーズの洗い出し
・PoCの実施(3ヶ月):Auth0製品の実現性を確認
・実装と展開準備(9ヶ月):Oktaのプロフェッショナルサービスを活用しながら実装し、展開の準備
セガではAuth0導入による最初の成果として、セガグループ(セガ/アトラスなど)が提供するゲーム・Webサービスを利用するための共通アカウント「SEGA Account」の登録を2025年1月22日から開始している。
セガ及びセガグループでは、Auth0のユーザー認証システムを活用し、今後もスマートフォンやPC、コンソールにとどまらず、将来的には店舗での利用も視野に入れ、より一貫したユーザー体験の提供を目指す。