オーストラリアのプライバシーコミッショナーは、オーストラリアの政府機関が「デジタルドッペルゲンガー」(名前と生年月日が同じで、政府の自分の記録に別人のデータが含まれていることがある人々)のデータを保護するための努力を十分に行っていないと判断した。
コミッショナーのカーリー・カインド氏は月曜日、自身の LinkedInアカウントを使用して次のことを公表した。名前と生年月日が同じ別人の医療記録が「混在している」と苦情を申し立てた人に最近、1 万ドルの補償金の支払いを認めたのである。
「混在は主に、間違ったアカウントに個人情報を職員が誤って追加した場合、またはサードパーティプロバイダーが顧客を取り違えて請求を提出した場合に発生する」と同氏は書いた。
カインド氏によると、「何百人」ものオーストラリア人は名前と生年月日が同じであり、そういった人たちの政府記録が混在すると、彼らは「不便を強いられるだけでなく、実害を被る可能性がある」という。同氏は、医療従事者が正確な記録へのアクセスを拒否される可能性や、「保健サービスや行政サービスの財務的側面」の利便性低下について言及した。
「影響を受けるのはオーストラリア人のごく一部だろうが、潜在的な損害は大きい」と同氏は書いた。