独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は1月22日、アイ・オー・データ製ルータUD-LT2における複数の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。情報通信研究機構 サイバーセキュリティ研究所の倉盛剛志氏と高嶋香織氏と倍味幸平氏が報告を行っている。影響を受けるシステムは以下の通り。
UD-LT2 ファームウェア Ver.1.00.008_SEおよびそれ以前
株式会社アイ・オー・データ機器が提供するルータUD-LT2には、下記の影響を受ける可能性がある複数の脆弱性が存在する。
・OSコマンドインジェクション(CVE-2025-20617)
→当該機器に管理者アカウントでログイン可能な第三者によって任意のOSコマンドを実行される
・ドキュメント化されていない機能(CVE-2025-22450)
→遠隔の第三者によって当該機器のLAN側ファイアウォールを無効化され、特定のポートが開放される
・OSコマンドインジェクション(CVE-2025-23237)
→当該製品のCLIにログインしたユーザによって任意のOSコマンドを実行される
JVNでは、開発者が提供する情報をもとに、ファームウェアを最新版へアップデートするよう呼びかけている。なお、これらの脆弱性は、「UD-LT2 ファームウェア Ver.1.00.011_SE」で修正されている。