独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は12月18日、Apache Tomcatにおける複数の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。影響を受けるシステムは以下の通り。
Apache Tomcat 11.0.0-M1から11.0.1まで
Apache Tomcat 10.1.0-M1から10.1.33まで
Apache Tomcat 9.0.0.M1から9.0.97まで
The Apache Software Foundationが提供するApache Tomcatには、下記の影響を受ける可能性がある複数の脆弱性が存在する。
・ケースセンシティブでないファイルシステムで、読み取り専用の初期化パラメーターreadonlyにfalseを設定し、初期設定のサーブレットが書き込み可能な場合、同一のファイルのロード中に同時に読み取りとアップロードを行うと、Tomcatのケースセンシティビティのチェックを回避する問題(CVE-2024-50379)
→アップロードされたファイルがJSPとして取り扱われリモートでコードを実行される
・初期設定ではローカルホストのみアクセス可能なexamples Webアプリケーションにおいて、アップロードされるデータに制限を設けていない問題(CVE-2024-54677)
→サービス運用妨害(DoS)攻撃を受ける
JVNでは、開発者が提供する情報をもとに下記のバージョンへアップデートするよう呼びかけている。
Apache Tomcat 11.0.2およびそれ以降
Apache Tomcat 10.1.34およびそれ以降
Apache Tomcat 9.0.98およびそれ以降