独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は8月27日、エレコム製無線LANルータおよび無線アクセスポイントにおける複数の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。GMOサイバーセキュリティ byイエラエ株式会社の石井健太郎氏、笹部哲郎氏、株式会社Flatt SecurityのRyotaK氏が報告を行っている。影響を受けるシステムは以下の通り。
エレコム株式会社が提供する無線LANルータおよび無線アクセスポイントには、下記の影響を受ける可能性がある複数の脆弱性が存在する。
・easysetup.cgiおよびmenu.cgiの入力値処理の不備に起因するクロスサイトスクリプティング(CVE-2024-34577、CVE-2024-42412)
→当該製品にログインした状態のユーザが細工されたウェブページにアクセスした場合、ユーザのウェブブラウザ上で任意のスクリプトを実行される
・Telnet機能における認証の欠如(CVE-2024-39300)
→ Telnet機能を有効にしている場合、遠隔の第三者によって認証無しでログインされ、当該製品の設定を変更される
・common.cgiの入力値処理の不備に起因するスタックベースのバッファオーバーフロー(CVE-2024-43689)
→細工されたHTTPリクエストを処理することで、任意のコードを実行される
JVNでは、開発者が提供する情報をもとにファームウェアを最新版へアップデートするよう呼びかけている。