ツール一本 裸一貫 サイバー犯罪者独立開業 | ScanNetSecurity
2025.02.28(金)

ツール一本 裸一貫 サイバー犯罪者独立開業

 ユーロポールによると、法執行機関による摘発が近づくと忠誠先を切り替えなければならないことに嫌気がさしている大手 RaaS 集団の有能な犯罪者が増えているという。そういう者たちは現在、大手犯罪組織への依存を減らし、その代わりに通常は流出したビルダーの改造版である独自のツールを使って、単独で活動しようとしている。

国際
(イメージ画像)

 ユーロポール(欧州刑事警察機構)が公表した新たな報告書によると、ランサムウェア・アズ・ア・サービス(RaaS)集団の最近の混乱によって脅威の状況が断片化され、追跡するのがより難しくなっているらしい。

 サイバーセキュリティ犯罪における犯人の特定は難しいが、同じ集団や個人からの将来の攻撃リスクを軽減するための防御戦略を策定する際に重要なことである。しかし、没落したランサムウェア犯罪組織から多数の関係者が離脱したことで起きているサイバー犯罪者たちの再編成が、犯人特定のプロセスをさらに難しくしていると、EU の法執行機関であるユーロポールは述べている。

 ある犯罪集団から離脱した犯罪者は、忠誠を示す先を他の集団に乗り換えるのが一般的である。しかし、盗んで改造したツールを使って自分 1 人だけで活動することを選ぶ犯罪者も増えているという。


《The Register》

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