東京都目黒区は7月29日、区立小学校での個人情報の漏えいについて発表した。
これは区立小・中学校で実施している東京都統一体力テストにて、児童のテストの結果を記録するアプリのログインID・パスワードが、烏森小学校の同じクラスの別の児童にも閲覧できる状況になっていたというもの。
東京都統一体力テストでは、児童がテストを実施した後に学習用情報端末を使って結果等を入力する児童調査があり、児童はアプリにログインして入力をする必要があったが、烏森小学校ではアプリへの初回ログインを委託事業者の協力を得て学校で実施し、2回目以降は自動でログインされるように対応したが、同校で初回ログイン作業をする際に、クラスに所属する全児童分のログインIDおよびパスワードの一覧表を、クラスに所属する児童であれば閲覧可能な場所にアップロードして作業を行い、作業終了後も一覧表を削除せずに、そのままの状態で児童に端末を返却していたという。7月11日に、学校に在籍する児童の保護者から指摘があり発覚した。
閲覧可能であった期間は5月21日から7月11日までで、閲覧可能であった情報は同じクラスに所属する児童の学年、組、出席番号、氏名、東京都統一体力テストの結果、記録アプリのログインIDおよびパスワード。
同校では7月11日中に、ログインIDおよびパスワードの一覧表をアップロードした場所から削除し、7月25日に在籍する全児童のパスワードの変更を実施している。
同区では学校および事業者に、個人情報の取り扱いの改善を図り、改めて周知を徹底して再発防止に努めるよう指示を行ったとのこと。