独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は7月29日、SKYSEA Client Viewにおける複数の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。GMOサイバーセキュリティ byイエラエ株式会社のルスラン サイフィエフ氏とデニス ファウストヴ氏が報告を行っている。影響を受けるシステムは以下の通り。
・CVE-2024-41139
SKYSEA Client View Ver.6.010.06からVer.19.210.04eまで
・CVE-2024-41143
SKYSEA Client View Ver.3.013.00からVer.19.210.04eまで
・CVE-2024-41726
SKYSEA Client View Ver.15.200.13iからVer.19.210.04eまで
Sky株式会社が提供するIT資産管理用ツールSKYSEA Client Viewには、下記の影響を受ける可能性がある複数の脆弱性が存在する。
・特定プロセスにおけるアクセス制限不備(CVE-2024-41139)
→特定のフォルダに細工されたDLLファイルを配置された場合、SYSTEM権限で任意のコードを実行される
・共有メモリを介したデータ交換におけるリクエスト発信元の検証欠如(CVE-2024-41143)
→ SYSTEM権限で任意のプロセスを実行される
・パストラバーサル(CVE-2024-41726)
→任意の実行ファイルを起動される
JVNでは開発者が提供する情報をもとに、最新版にアップデートするか、SKYSEA Client View Ver.17.0からVer.19.210.04eまでのユーザ向けに提供された修正パッチを適用するよう呼びかけている。なお当該脆弱性は、SKYSEA Client View Ver.19.3で修正されている。