東京都教育委員会は7月5日、都立高等学校における個人情報の紛失について発表した。
これは6月12日に、都立高等学校の教員が同校職員室で生徒の顔写真、氏名等の一覧をファイルに綴じたものの資料の一部に文言を書き込んだが、6月26日正午頃に当該資料の一部を撮影した画像が生徒間で受け渡しされていると同校生徒から相談があり、同ファイルの紛失が発覚したというもの。
同校では6月26日に、全教職員で敷地内で同ファイルの捜索を行ったが発見できず、翌6月27日朝に同校教室で同ファイルが発見されたが、2学級分の資料が同ファイルに綴じられていなかった。
紛失したファイルには、同校1学年6学級238名分、2学年6学級184名分の顔写真、氏名、出席番号を含む生徒の個人情報が、3学年6学級177名の氏名、出席番号、性別の一覧を含む個人情報が綴じられており、生徒10名分については生徒の服装や言動等に関する文言も記載されていた。
同校では6月27日に、全校生徒に本件に関するアンケートを行い、当該資料の一部を撮影した画像を保有していた生徒に同画像を削除するよう伝え、同画像を削除したことを確認している。
同校では6月26日、27日に、当該資料に文言を書き込まれた10名の生徒及び保護者に管理職から説明と謝罪を行っている。また、同校では7月1日に、校長が全生徒に対し、個人情報を紛失した事実の説明と謝罪を行うとともに、臨時保護者会を実施し、内容の説明と謝罪を行っている。
同校では今後、個人情報の管理に関する研修を実施するとともに、個人情報の管理状況を確認し、再発防止策を教職員に周知するとのこと。