金融機関は p=reject 設定が多い ~ TwoFive「国内DMARC統計とその傾向 2024年7月版」 | ScanNetSecurity
2024.07.18(木)

金融機関は p=reject 設定が多い ~ TwoFive「国内DMARC統計とその傾向 2024年7月版」

 株式会社TwoFiveは7月1日、「国内DMARC統計とその傾向 2024年7月版」を公開した。

調査・レポート・白書・ガイドライン
金融機関の DMARC 導入率
  • 金融機関の DMARC 導入率
  • 流通関連の DMARC 導入率
  • 製造業の DMARC 導入率

 株式会社TwoFiveは7月1日、「国内DMARC統計とその傾向 2024年7月版」を公開した。

 同レポートは、なりすましメール対策の一つであるDMARCの国内での導入状況とその傾向について業界別で分析し、DMARCを 効果的に活用するための製品を紹介している。

 同レポートで、2024年6月時点での金融機関(銀行、証券、保険、その他金融)のドメインについてDMARCレコードが設定されているか調査したところ、金融機関全体でのDMARC導入率は79.5%であった。DMARCの強制力のあるポリシー(p=quarantine、reject)の金融機関平均での比率は36.4%(前回47.3%)で、相対的にはp=noneのドメイン数が増加したため比率が低下したが、p=reject(拒否する)設定の割合は他の業界と比較し高い結果となった。

 2024年6月時点での流通関連(倉庫・運輸関連、卸業、小売業)のドメインについてDMARCレコードが設定されているか調査したところ、流通関連全体でのDMARC導入率は58.8%であった。DMARCの強制力のあるポリシー(p=quarantine、reject)の流通関連平均での比率は20.5%(前年36.1%)で、相対的にはp=noneのドメイン数が増加したため比率が低下している。

 2024年6月時点での製造業(化学・医薬品、機械・機器、その他)のドメインについてDMARCレコードが設定されているか調査したところ、製造業全体でのDMARC導入率は58.6%であった。DMARCの強制力のあるポリシー(p=quarantine、reject)の製造業平均での比率は23.5%(前年28.8%)で、相対的にはp=noneのドメイン数が増加したため比率が低下している。

《ScanNetSecurity》

編集部おすすめの記事

特集

TwoFive メッセージングのセキュリティ課題に挑むリーディングカンパニー

調査・レポート・白書・ガイドライン アクセスランキング

  1. 敵対的 AI 対抗で「侵入前提」から「予防優先」に転換

    敵対的 AI 対抗で「侵入前提」から「予防優先」に転換

  2. TwoFive が 2024年上半期「フィッシングトレンド」公開 ~「くらし TEPCO」 装い 未払い電気料金の支払い促すフィッシングサイト増加

    TwoFive が 2024年上半期「フィッシングトレンド」公開 ~「くらし TEPCO」 装い 未払い電気料金の支払い促すフィッシングサイト増加

  3. わずか 22.9 % ~ ランサムウェア身代金「支払いは行わない」方針でルール化

    わずか 22.9 % ~ ランサムウェア身代金「支払いは行わない」方針でルール化

  4. 金融機関は p=reject 設定が多い ~ TwoFive「国内DMARC統計とその傾向 2024年7月版」

  5. フィッシングサイトのドメイン「workers.dev 」急増、デジタルアーツ調査

  6. 7月のフィッシング報告状況、「.cn ドメイン」のフィッシングメールを多く確認

  7. 売上規模別に見た 全 IT 投資中のセキュリティ予算比率 ~ 東証上場企業

  8. NISC「サイバーセキュリティ 2023」を決定

  9. Webブラウザ別、SSLサーバ証明書の安全チェック方法(フィッシング対策協議会)

  10. ISOG-J「脆弱性トリアージガイドライン作成の手引き」公開

アクセスランキングをもっと見る

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×