レバノン首都国際空港にハッキング/米国証券取引委員会の X アカウント乗っ取り/SharePoint 脆弱性悪用 ほか [Scan PREMIUM Monthly Executive Summary 2024年1月度] | ScanNetSecurity
2024.03.01(金)

レバノン首都国際空港にハッキング/米国証券取引委員会の X アカウント乗っ取り/SharePoint 脆弱性悪用 ほか [Scan PREMIUM Monthly Executive Summary 2024年1月度]

中東のレバノン共和国の首都であるベイルートのラフィク・ハリーリ国際空港のフライト情報表示システム(FIDS)がハッキングされたことが報じられました。空港の出発・到着スクリーンには、ヒズボラとその責任者であるハッサン・ナスララ師に向けた文字列が表示されたといいます。

脆弱性と脅威
(イメージ画像)

 大企業やグローバル企業、金融、社会インフラ、中央官公庁、ITプラットフォーマなどの組織で、情報システム部門や CSIRT、SOC、経営企画部門などで現場の運用管理や、各種責任者、事業部長、執行役員、取締役、またはセキュリティコンサルタントやリサーチャーに向けて、毎月第一営業日前後をめどに、前月に起こったセキュリティ重要事象のふり返りを行う際の参考資料として活用いただくことを目的に、株式会社サイント代表取締役 兼 脅威分析統括責任者 岩井 博樹 氏の分析による「Scan PREMIUM Monthly Executive Summary」をお届けします。なお、「総括」以外の各論は、本日朝配信の Scan PREMIUM 会員向けメールマガジンに掲載しています。

>>Scan PREMIUM Monthly Executive Summary 執筆者に聞く内容と執筆方針

>>岩井氏 インタビュー記事「軍隊のない国家ニッポンに立ち上げるサイバー脅威インテリジェンスサービス」

【前月総括】

 今年もなんだか慌ただしそうだ。そんな風に感じたセキュリティ担当者は少なくないのではないでしょうか。「選挙イヤー」である 2024 年は、1 月の台湾総統選挙を皮切りに、インドネシア、インド、欧州連合(EU)そして米国と、世界人口の半数が選挙に関係すると言われています。そこで、やはり気になるのが、中国やロシアなどによるフェイクニュースや偽動画などによる印象操作です。

 台湾総統選挙では、与党の民進党の印象を悪くすることを目的としたフェイクニュースの他に、蔡英文総統の誹謗中傷本(電子)、生成 AI により生成した民進党候補者のゴシップ動画等による印象操作が多く見られました。インドネシアにおいても、既に偽動画(音声)が確認されており、他の選挙においても同様の影響工作が行われることが予想されます。

 ちなみに、台湾のケースでは、生成 AI により作成された動画は、2023 年に確認されたものよりも選挙前に確認されたものの方が完成度が高かったように思います。生成 AI による生成動画検出ツールにおいても、後半に出てきたものは検出が困難になっていました。これはデータセットの少ないアジア圏に限ったことかもしれませんが、今年の選挙イヤーを通じて、生成 AI による動画技術は格段にレベルアップするのではないでしょうか。

 さて、1 月の脅威動向ですが、中東のレバノン共和国の首都であるベイルートのラフィク・ハリーリ国際空港のフライト情報表示システム(FIDS)がハッキングされたことが報じられました。空港の出発・到着スクリーンには、ヒズボラとその責任者であるハッサン・ナスララ師に向けた文字列が表示されたといいます。この攻撃は、手荷物検査システム(BHS)にも影響を与えています。国際空港の FIDS へのハッキングは、件数こそ多いものではありませんが、過去の同様の事例を勘案しますと、ハクティビストや APT グループが、世界に向けて政治的なメッセージを発信することを目的としたものであるとみられます。


《株式会社 サイント 代表取締役 兼 脅威分析統括責任者 岩井 博樹》

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