独立行政法人情報処理推進機構(IPA)セキュリティセンターは12月19日、「偽セキュリティ警告(サポート詐欺)対策特集ページ」をオープンし、「偽セキュリティ警告(サポート詐欺)画面の閉じ方体験サイト」を公開したと発表した。
「偽セキュリティ警告画面」(サポート詐欺)とは、インターネットを閲覧中に突然「ウイルスに感染している」などと書かれた警告画面が表示されるもの。あわてて画面をクリックすると、ディスプレイいっぱいに表示されてしまい、マウス操作で閉じることができなくなってしまう。
警告画面にはサポートの電話番号が書かれており、ここに電話してしまうとさまざまな被害に遭ってしまう。例えば、ウイルス除去費用を請求されたり、サポート料として電子マネーでの支払いを何度も請求されたりする。遠隔操作でウイルスを駆除するとしてソフトをインストールさせ、PCを則られてしまうケースもある。
IPAが公開したサポート詐欺対策特集ページでは、サポート詐欺画面の閉じ方を体験できるサイトが用意されている。体験サイトのリンクから体験サイトへ移動し、「体験サイト起動」ボタンをクリックすると、偽のセキュリティ警告画面が表示される。
体験サイトは、全画面表示となっている状態から、「ESCキー」を長押しして「閉じるボタン」を出現させ、ブラウザを閉じる操作を覚えることを目的としている。
なお、はてなブログの「SEO 辻正浩のブログ」のエントリー「サポート詐欺をGoogle広告が拡散/実際に表示された詐欺誘導広告を100以上集めました」では、各所からの注意喚起のほか、Googleで表示されたサポート詐欺に誘導するための広告を集めているので、目を通しておきたい。