一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は10月18日、Cisco IOS XEのWeb UIにおける権限昇格の脆弱性に関する注意喚起を発表した。影響を受けるシステムは以下の通り。
Web UI機能が有効になっているすべてのCisco IOS XEソフトウェア
Cisco IOS XE ソフトウェアのWeb UI機能には権限昇格の脆弱性が存在し、同製品のWeb UI機能をインターネットまたは信頼されないネットワークに公開している場合、本脆弱性が悪用され、遠隔の認証されていない第三者が、最上位の特権アカウントを作成し、当該システムを制御する可能性がある。
JPCERT/CCでは、本脆弱性を悪用した攻撃による被害を確認しており、さらに未精査の情報も含め、本脆弱性を悪用した攻撃で対象機器に不審な設定ファイルが設置されているホストに関する情報を複数観測している。
10月18日現在、本脆弱性を修正する対策バージョンは公開されておらず、Ciscoでは下記の対応を強く推奨している。
・インターネット経由で接続可能なシステムではHTTPサーバ機能を無効にする
・HTTP/HTTPS通信を必要とするサービスを実行している場合、サービスへのアクセスを信頼できるネットワークに制限する