GMOサイバーセキュリティ byイエラエ株式会社は9月4日、同社のエンジニアが共著した論文が電気学会論文誌に掲載されたと発表した。
電気学会論文誌C 2023年8月号「Smart Cityを支える高度な情報通信,センシング及び医療技術」に掲載された京都産業大学 井上博之教授および広島市立大学 稲村勝樹准教授による共同研究論文「鍵管理を考慮した相互認証方式を用いた車載LANデータ活用システム」には、同社システム開発部/GMOインターネットグループ デベロッパーエキスパートの酒見由美氏と取締役CTO of Development の菅野哲氏も共著者として掲載されている。
同論文では、自動車のIoT化で車載LANと外部ネットワークの通信における安全性について、IDベース認証付き鍵交換による相互認証と鍵交換を同時に行う方式を用いることで、証明書の作成・管理を必要とせず鍵管理を容易にした車載LANデータ活用システムを提案している。
同論文のコア技術であるIDベース暗号は、当該論文で取り扱っている車載LANに加え、アグリテック(AgriTech)に代表されるIoT機器やドローン、ビッグデータを用いるICT技術に関するサービスへの活用が期待されており、IDベース暗号で利用されるペアリングパラメータは、同社が中心となってIETFでの標準化活動を推進している。