滋賀県警察は8月4日、エクストライノベーション株式会社が提供するメール配信システム「acmailer」を導入している事業者への注意喚起を発表した。
同県警に対し、「acmailer」の脆弱性を悪用したサイバー犯罪が実行されているとの情報提供があり、調査したところ、「acmailer」の管理者権限を取得しサイバー犯罪の踏み台として利用されている実態が判明したとのこと。
同県警によると、「acmailer」の脆弱性は下記の通り。
・その1(CVE-2021-20617)
脆弱性による影響:ログインID及びパスワードの上書き
対象バージョン:acmailer ver 4.0.1以前、acmailer DB版 ver1.1.3以前
・その2(CVE-2021-20618)
脆弱性による影響:acmailer全権限の取得
メールリスト、ログインID、パスワードなどの設定情報の漏えい
CGIファイルの破壊
対象バージョン:acmailer ver 4.0.2以前、acmailer DB版 ver1.1.4以前
・その3
脆弱性による影響:第三者から任意のコマンドを実行される
対象バージョン:acmailer ver 4.0.3以前、acmailer DB版 ver1.1.5以前
同県警では、「acmailer」を利用している事業者は最新バージョンにアップデートするなどの措置を取るよう呼びかけている。
京都府警察サイバーセンター( @KPP_cyber )でも7月7日に、メール配信CGI「acmailer」の脆弱性を悪用した不正アクセス事案の発生についてアナウンスを行っており、サービスを利用している場合はバージョンアップを確認し、更新等を行うよう呼びかけている。
福井県警察( @fukui_police )でも8月7日に、メール配信システム「acmailer」の脆弱性を悪用した不正アクセスが発生しているため、バージョンを確認し、更新等を行うよう呼びかけている。