メール配信システム「acmailer」に脆弱性、サイバー犯罪悪用を確認 | ScanNetSecurity
2024.04.27(土)

メール配信システム「acmailer」に脆弱性、サイバー犯罪悪用を確認

 滋賀県警察は8月4日、エクストライノベーション株式会社が提供するメール配信システム「acmailer」を導入している事業者への注意喚起を発表した。

脆弱性と脅威
滋賀県警察注意喚起

 滋賀県警察は8月4日、エクストライノベーション株式会社が提供するメール配信システム「acmailer」を導入している事業者への注意喚起を発表した。

 同県警に対し、「acmailer」の脆弱性を悪用したサイバー犯罪が実行されているとの情報提供があり、調査したところ、「acmailer」の管理者権限を取得しサイバー犯罪の踏み台として利用されている実態が判明したとのこと。

 同県警によると、「acmailer」の脆弱性は下記の通り。

・その1(CVE-2021-20617
脆弱性による影響:ログインID及びパスワードの上書き
対象バージョン:acmailer ver 4.0.1以前、acmailer DB版 ver1.1.3以前

・その2(CVE-2021-20618
脆弱性による影響:acmailer全権限の取得
メールリスト、ログインID、パスワードなどの設定情報の漏えい
CGIファイルの破壊
対象バージョン:acmailer ver 4.0.2以前、acmailer DB版 ver1.1.4以前

・その3
脆弱性による影響:第三者から任意のコマンドを実行される
対象バージョン:acmailer ver 4.0.3以前、acmailer DB版 ver1.1.5以前

 同県警では、「acmailer」を利用している事業者は最新バージョンにアップデートするなどの措置を取るよう呼びかけている。

 京都府警察サイバーセンター( @KPP_cyber )でも7月7日に、メール配信CGI「acmailer」の脆弱性を悪用した不正アクセス事案の発生についてアナウンスを行っており、サービスを利用している場合はバージョンアップを確認し、更新等を行うよう呼びかけている。

 福井県警察( @fukui_police )でも8月7日に、メール配信システム「acmailer」の脆弱性を悪用した不正アクセスが発生しているため、バージョンを確認し、更新等を行うよう呼びかけている。

《ScanNetSecurity》

編集部おすすめの記事

特集

脆弱性と脅威 アクセスランキング

  1. NETGEAR 製ルータにバッファオーバーフローの脆弱性

    NETGEAR 製ルータにバッファオーバーフローの脆弱性

  2. Linux の GSM ドライバにおける Use-After-Free の脆弱性(Scan Tech Report)

    Linux の GSM ドライバにおける Use-After-Free の脆弱性(Scan Tech Report)

  3. Windows 11のスクリーンショット、黒塗りを復元できる可能性

    Windows 11のスクリーンショット、黒塗りを復元できる可能性

  4. スマートフォンアプリ「東横INN公式アプリ」にサーバ証明書の検証不備の脆弱性

  5. Windows カーネルドライバの IOCTL 処理にアクセス制御不備の脆弱性

  6. PlayStation公式になりすましたアカウントに注意喚起、個人情報要求DMも

  7. 「Pokemon GO」で身元バレの可能性、個人情報の管理に注意

  8. TvRock にサービス運用妨害(DoS)と CSRF の脆弱性

  9. OpenSSLにサービス運用妨害(DoS)の脆弱性

  10. ディープフェイクか 専務の声を模倣する着電 ~ J-CSIP が 2023年1Q の BEC 事例公開

アクセスランキングをもっと見る

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×