独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は7月21日、GBrowse におけるアップロードファイルの検証不備の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。株式会社サイバーディフェンス研究所が報告を行っている。影響を受けるシステムは以下の通り。
GBrowse
※報告者はバージョン 1.70 で本脆弱性を確認、またバージョン 2.56 では GFF 形式以外のファイルのアップロードが禁止されていることを確認している。
Generic Model Organism Database Project が提供するWeb ベースのゲノムブラウザ GBrowse では、ユーザが手元のデータをアップロードして処理させることができ、複数のファイル形式がサポートされているが、本脆弱性の影響を受けるバージョンの GBrowse では、任意のファイル形式のファイルをアップロードでき、またアップロードされたファイルは認証なしにアクセス可能となる。
想定される影響としては、当該製品を通じてファイルをアップロードする権限を持つユーザによって、サーバ上で任意のコードを実行される可能性がある。
なお報告者は、本脆弱性を悪用した攻撃を既に確認している。
開発者は GBrowse のサポートを既に終了しているため、使用を停止し、後継製品 JBrowse 2 への移行を推奨している。