GMOサイバーセキュリティ byイエラエ株式会社は7月4日、「Beyond 5G研究開発促進事業」 委託研究でS評価を獲得したと発表した。
Beyond 5G 研究開発促進事業では、2030年頃に導入が見込まれる5Gの次世代と位置付けられる「Beyond 5G」の実現に必要な要素技術について、民間企業や大学等への公募型研究開発を実施し、事業化を目的とした要素技術の確立や、国際標準への反映等を通じて、Beyond 5G における日本の国際競争力強化等を図ることを目指している。
同社は今回、2022年度の国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT) Beyond 5G研究開発促進事業の委託研究「リアルタイム暗号技術とプライバシー保護への拡張」で、最高ランクとなるS評価を獲得している。
研究課題である「リアルタイム暗号技術とプライバシー保護への拡張」は、Beyond 5G で求められる「超低遅延」に関する機能要件を実現するために、同社と兵庫県立大学が共同で「リアルタイム暗号化技術」の開発と標準化活動を行う。同技術をネットワークに組み込むことで、「低遅延性」を必要とするような遠隔医療、人間拡張やe-sportsなどでの活用が期待されている。
同社では、Beyond5G時代に求められる条件を満たし、暗号化したままで統計処理等が可能な完全準同型暗号を実現する新たなアルゴリズムを研究開発することで、安心安全なデータの利活用の実現を目指す。