独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は6月27日、NEC Aterm WG2200HP における複数の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。三井物産セキュアディレクション株式会社の塚本泰三氏が報告を行っている。影響を受けるシステムは以下の通り。
Aterm WG2200HP すべてのバージョン
日本電気株式会社が提供するAterm WG2200HPには、下記の影響を受ける可能性がある複数の脆弱性が存在する。
・ディレクトリトラバーサル(CVE-2023-3330)
→ユーザによって当該製品内の特定のファイルを閲覧される
・ディレクトリトラバーサル(CVE-2023-3331)
→ユーザによって当該製品内の特定のファイルを削除される
・格納型クロスサイトスクリプティング(CVE-2023-3332)
→CVE-2023-3330、CVE-2023-3331を利用し高権限を取得した攻撃者によって任意のスクリプトを実行される
・OSコマンドインジェクション(CVE-2023-3333)
→CVE-2023-3330、CVE-2023-3331を利用し高権限を取得した攻撃者によってroot 権限で任意の OS コマンドを実行される
当該製品は2023年3月1日でサポートが終了しており、JVNでは後続製品への乗り換え等の検討を呼びかけている。また開発者では、本脆弱性の影響を軽減するワークアラウンドの適用を推奨している。