独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は6月12日、キングソフト製「WPS Office」における OS コマンドインジェクションの脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。影響を受けるシステムは以下の通り。
WPS Office バージョン10.8.0.6186
キングソフト株式会社が提供していた旧製品「WPS Office」には、OS コマンドインジェクションの脆弱性が存在し、中間者攻撃(Man-In-The-Middle attack)が可能な遠隔の第三者により製品を不正なサーバに接続され、細工されたデータを送信されると、製品がインストールされたシステム上で任意の OS コマンドを実行される可能性がある。
キングソフトでは「WPS Office」のサポートを終了しており、修正アップデートは提供されない。後継製品である「WPS Office2」への移行を推奨している。