独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)は5月17日、基本情報技術者試験と情報セキュリティマネジメント試験の令和5年4月度合格者を発表した。前者の合格率は56.3%、後者は76.2%となっている。
基本情報技術者試験(FE)は、ITに関する基本的な知識・技能を評価する国家試験で、ITエンジニアの登竜門の位置付け。情報セキュリティマネジメント試験(SG)は、組織の情報セキュリティ確保に貢献し、脅威から継続的に組織を守るための基本的な知識・技能を評価する国家試験で、部門における情報セキュリティリーダー向けの位置づけとなる。
FEの応募者数は11,294名、このうち10,513名が受験し、5,928名が合格した。合格者の平均年齢は25.1歳。SGの応募者数は2,941名、このうち2,770名が受験し、2,111名が合格している。合格者の平均年齢は36.0歳であった。
なお、双方の試験の最年少合格者は8歳の小学3年生で、ともに最年少記録を更新している(前者は4年ぶり、後者は6年ぶり)。また、FEの最年長合格者は87歳であり、こちらも最年長記録を更新した。
過去を振り返ると、SGでは2016年の初回試験における合格者の最年少は14歳、最年長は72歳であった。同年の秋期試験では、最年少が13歳、最年長が74歳に更新された。2017年には最年少が10歳となり、2019年春期試験で最年長が78歳となっていた。今回は2017年以降の最年少更新となる。
IPAが実施している国家試験では最年少合格者は次の通り。
・プロジェクトマネージャ試験:18歳
・データベーススペシャリスト試験:14歳
・エンベデッドシステムスペシャリスト試験:15歳
・システム監査技術者試験:22歳
・応用情報技術者試験:14歳
・情報処理安全確保支援士試験(登録セキスペ):15歳
・ITパスポート試験(iパス):7歳