MS&ADシステムズ株式会社は5月10日、NRIセキュアテクノロジーズ株式会社の支援を受けて「セキュリティ・バイ・デザイン」の考え方に基づいたセキュリティ強化スキームを2022年10月に構築したと発表した。
「セキュリティ・バイ・デザイン」は、情報セキュリティを企画・設計段階から確保するための方策で、新スキームでは、システム開発をパートナー会社へ委託する際に、RFP(提案依頼書)と一緒に企画するシステムが他のどんなシステムとつながり、どういったデータを扱うのかなどをまとめた「セキュリティ対策充足確認資料の記載要領」を新たに作成し、提示している。
パートナー会社は提案書と「セキュリティ設計書資料」をセットで提示することで、設計の段階でシステムに必要なセキュリティ要件に漏れがないかを評価できるようになる。
また、守るべきデータのありかが可視化され、セキュリティを確保する意識が向上したことで、リリース遅延やコスト増のリスクを低減させることに成功したとのこと。