pfSense における設定情報の検証不備に起因する OS コマンドインジェクションの脆弱性(Scan Tech Report) | ScanNetSecurity
2024.03.29(金)

pfSense における設定情報の検証不備に起因する OS コマンドインジェクションの脆弱性(Scan Tech Report)

2023 年 3 月にオープンソースのファイアウォール製品である pfSense の、遠隔からの任意のコード実行が可能となる脆弱性が公開されています。

脆弱性と脅威
www.pfsense.org
◆概要
 2023 年 3 月にオープンソースのファイアウォール製品である pfSense の、遠隔からの任意のコード実行が可能となる脆弱性が公開されています。攻撃者により脆弱性が悪用されてしまった場合は、root 権限で侵入されてしまいます。ソフトウェアのアップデートやアカウント管理の強化により対策してください。

◆分析者コメント
 脆弱性の悪用には、「WebCfg - Diagnostics: Backup & Restore」という特権を持つアカウントで pfSense の管理用 Web コンソールへのアクセスが必要です。十分な特権を持つアカウントでの管理用 Web コンソールへのログインに成功すれば、脆弱性の悪用自体は容易であるため、アップデートが難しい場合は認証情報を見直して強化することで対策しましょう。

◆深刻度(CVSS)
[CVSS v3.1]
8.8

https://nvd.nist.gov/vuln-metrics/cvss/v3-calculator?name=CVE-2023-27253&vector=AV:N/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H&version=3.1&source=NIST

◆影響を受けるソフトウェア
 pfSense のバージョン 2.6.0 およびそれよりも古いバージョンが脆弱性の影響を受けると報告されています。

◆解説
 オープンソースのファイアウォール製品である pfSense に、管理用 Web コンソールの認証後に悪用可能な、遠隔コード実行の脆弱性が報告されています。
《株式会社ラック デジタルペンテスト部》

編集部おすすめの記事

特集

脆弱性と脅威 アクセスランキング

  1. エレコム製無線ルータに複数の脆弱性

    エレコム製無線ルータに複数の脆弱性

  2. Jenkins に任意のファイルの読み取りが可能となるコマンドラインインターフェース機能におけるアクセス制御不備の脆弱性(Scan Tech Report)

    Jenkins に任意のファイルの読み取りが可能となるコマンドラインインターフェース機能におけるアクセス制御不備の脆弱性(Scan Tech Report)

  3. WordPress 用プラグイン Survey Maker に複数の脆弱性

    WordPress 用プラグイン Survey Maker に複数の脆弱性

  4. KDDI 製ホームゲートウェイ HGW BL1500HM に複数の脆弱性

  5. UDP ベースのアプリケーション層プロトコル実装にサービス運用妨害(DoS)の脆弱性

  6. WordPress 用プラグイン easy-popup-show に CSRF の脆弱性

  7. ディープフェイク技術で CFO なりすまし 2,500 万米ドル送金さす

  8. 富士通「Smart City 5G」等ソースコード流出か/長江メモリがエンティティリスト入り/検索エンジン悪用攻撃 FBI 警告 ほか [Scan PREMIUM Monthly Executive Summary 2022年12月度]

  9. バッファロー製 LinkStation 200 シリーズに任意コード実行の脆弱性

  10. Apache HTTP Server 2.4 に複数の脆弱性

アクセスランキングをもっと見る

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×