日本医師会は4月18日、「日本医師会サイバーセキュリティ支援制度」を創設したと発表した。医療機関を標的としたランサムウェア攻撃やEmotetなどの標的型メール攻撃の多発化への対応策となるもの。会員医療機関向け。
具体的には、「日本医師会サイバーセキュリティ対応相談窓口(緊急相談窓口)」を開設、サイバーセキュリティに関連する日常の些細なセキュリティトラブルから重大トラブルまで、幅広く相談できる窓口となる。
窓口では、ネット接続の不具合やウイルス感染等の日常診療業務におけるトラブルに対して、初期のアドバイスやウイルス駆除、セキュリティ診断のリモートサポート等を行う「1次対応」と、不正アクセスや情報漏えい等の高度な専門性を要する重大なトラブルに対して、より専門的な観点でのアドバイスを実施。また会員の要望に応じたフォレンジック事業者や弁護士を紹介する「2次対応」を行う。
窓口は日本医師会の会員向けのもので、利用の際には「会員名」「医療機関名」「所在地」「医籍番号あるいは会員番号」が必要となる。会員本人だけでなく、職員からの問い合わせにも対応する。運営時間は9時~21時(年中無休)。