独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は11月4日、Emotetの感染再拡大への注意喚起を発表した。
IPAによると、Emotetの攻撃メールは2022年7月13日頃より配信が観測されない状態が続いていたが、2022年11月2日から再開を観測している。
Emotetの攻撃手口は従来と大きな変化はないが、攻撃メールに添付されたExcelファイル内に書かれている偽の指示が、コンテンツの有効化を促す内容から特定のフォルダにExcelファイルをコピーして開かせるように促す内容に変化している。
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偽の指示通りにExcelファイルを記載された特定のフォルダにコピーして開くと、マクロを無効化する設定にしていてもコピー先のフォルダが「信頼できる場所」としてデフォルトで設定されているため、ファイルに含まれる悪意のあるマクロが強制的に実行されるとのこと。
IPAでは偽の指示に従って操作しないよう注意を呼びかけている。