独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は10月20日、日本語プログラミング言語「なでしこ3」における複数の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。辻知希氏が報告を行っている。影響を受けるシステムは以下の通り。
・CVE-2022-41642
なでしこ3 PC版 v3.3.61 およびそれ以前のバージョン
・CVE-2022-41777、CVE-2022-42496
なでしこ3 PC版 v3.3.74 およびそれ以前のバージョンにおける簡易エディタ nako3edit
クジラ飛行机が提供するなでしこ3 PC版には、下記の影響を受ける可能性がある複数の脆弱性が存在する。
・圧縮・解凍命令実行時の OS コマンドインジェクション(CVE-2022-41642)
→PC 向けランタイム cnako3 の圧縮・解凍命令を実行時に OS コマンドインジェクションを実行される
・nako3edit での想定しないパラメータによるサーバの停止(CVE-2022-41777)
→簡易エディタ nako3edit で decodeURIComponent に不正な値を入力されサーバ機能を停止される
・nako3edit でのファイル保存・実行時の OS コマンドインジェクション(CVE-2022-42496)
→API キーを窃取された場合、簡易エディタ nako3edit でファイルの保存と実行時に OS コマンドインジェクションを実行される
JVNでは、開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートするよう呼びかけている。