一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)は10月12日、ECサイトにおける個人情報の漏えいについて注意喚起を発表した。JIPDECによると近年、ECサイトの規模に限らず、広範囲で脆弱性を狙った不正アクセス等による漏えい事故が増加しているという。
JIPDECでは、ECサイトの構築・運用の注意点として下記を挙げている。
1.全般的な注意点
・どのようなソフトウェアで構築されているかの把握
・OSやソフトウェア等の定期的な脆弱性情報の確認、セキュリティパッチ適用等に関する体制の構築・運用
・OSやソフトウェア等のバージョン管理(最新バージョンへのアップデート)
・不正アクセス等へのリスク対策の実施
・従業者へのセキュリティ教育の徹底
・緊急性の高い脆弱性や不正アクセスを検知した際の対応手順や体制を構築し、従業者へ周知すること
2.委託(受託)をする場合の注意点
・ECサイトで用いるソフトウェア等の必要な知識を有し、自社と同等の実施体制を構築できる委託先の選定
・委託元に対して必要な情報(パッチ適用の必要性の提案等含む)の提供
なおJIPDECでは、ECサイトを構築・運用する際のセキュリティ対策の参考となるオンラインセミナー「ECサイトによる個人情報の漏えい事故を防ぐために」を10月28日午後3時から開催する。