独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は9月13日、Trend Micro Apex One および Trend Micro Apex One SaaS における複数の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。株式会社サイバーディフェンス研究所の竹内亮斤氏が報告を行っている。影響を受けるシステムは以下の通り。
Trend Micro Apex One 2019
Trend Micro Apex One SaaS
トレンドマイクロ株式会社が提供する Trend Micro Apex One および Trend Micro Apex One SaaS には、下記の影響を受ける可能性がある複数の脆弱性が存在する。
・ロールバック機能のコンポーネントにおける検証不備(CVE-2022-40139)
→該製品の管理コンソールにログイン可能な第三者によって任意のコードを実行される
※本脆弱性を悪用する攻撃を確認済み
・送信元検証エラー(CVE-2022-40140)
→当該製品がインストールされたシステムにログイン可能な第三者によってサービス運用妨害(DoS)攻撃を受ける
・情報漏えい(CVE-2022-40141)
→遠隔の第三者が特定の通信を傍受・復号することで当該製品のサーバに関する情報の一部を窃取される
・ファイルアクセス時のリンク解釈が不適切(CVE-2022-40142)
→当該製品がインストールされたシステムにログイン可能な第三者に管理者権限を取得される
・ファイルアクセス時のリンク解釈が不適切(CVE-2022-40143)
→当該製品がインストールされたシステムにログイン可能な第三者に管理者権限を取得される
・不適切な認証(CVE-2022-40144)
→細工されたリクエストを送信されることでログイン時の認証を回避される
JVNでは、開発者が提供する情報をもとに、パッチを適用するよう呼びかけている。