独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は9月2日、PowerCMS の XMLRPC API におけるコマンドインジェクションの脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。影響を受けるシステムは以下の通り。
PowerCMS 6.021 およびそれ以前のバージョン (PowerCMS 6系)
PowerCMS 5.21 およびそれ以前のバージョン (PowerCMS 5系)
PowerCMS 4.51 およびそれ以前のバージョン (PowerCMS 4系)
※すでにサポートが終了している PowerCMS 3系以前のバージョンも本脆弱性の影響がある
アルファサード株式会社が提供する PowerCMS の XMLRPC API には、コマンドインジェクションの脆弱性が存在し、PowerCMS の XMLRPC API に細工したメッセージを POST メソッドで送信することで任意の Perl スクリプトを実行可能され、その結果 OS コマンドを実行される可能性がある。
なお開発者によると、本脆弱性を悪用してもコマンドの引数に任意の値を与えて実行することはできないとのこと。
JVNでは、XMLRPC API を利用しない場合はXMLRPC API 機能の無効化を、XMLRPC API を利用する場合は修正ファイルを適用するよう呼びかけている。