国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)と独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は6月30日、「CRYPTREC Report 2021」 を公開した。
NICTとIPAでは、CRYPTREC暗号の安全性確保等を行う「暗号技術評価委員会」とCRYPTREC暗号の利活用に関する調査・検討等を行う「暗号技術活用委員会」を運営しており、 「CRYPTREC Report 2021」は両委員会の活動報告となる。
PDFファイル142ページから成る「CRYPTREC Report 2021 暗号技術評価委員会報告」では、暗号技術ワーキンググループ(対量子計算機暗号)と暗号技術ワーキンググループ(高機能暗号)の活動について、概要や委員会構成、ガイドラインの作成方針や調査などが記載されている。また付録として「電子政府における調達のために参照すべき暗号のリスト」や「CRYPTREC暗号技術ガイドライン(軽量暗号)掲載の暗号方式に関する安全性評価の動向調査」「学会等での主要攻撃論文発表等一覧」などを収録している
PDFファイル42ページから成る「CRYPTREC Report 2021 暗号技術活用委員会報告」では、2021年度の活動内容や、成果として「暗号強度要件(アルゴリズム及び鍵長選択)に関する設定基準」「暗号鍵設定ガイダンス」を作成したことなどを記載している。