スリーエム ジャパン株式会社は6月14日、米国3M社が実施した人びとの科学に対する意識調査「State of Science Index」の2022年版を発表した。
米国3M社では2018年から毎年、同調査を実施しており、2022年版では、2021年9月から12月にかけて、日本を含む17ヶ国から各国約1,000人、計17,198人の成人男女を対象に実施している。
同調査によると、科学に対するイメージについて、日本でも他国の傾向と同様に科学への信頼度が上昇傾向にあり、「科学を信頼している」と回答した人の割合はパンデミック前の調査と比べ8ポイント上昇した88%で、過去最高となった。
日本で「科学が日々の生活に与える影響はかなり大きい」と回答した割合は、グローバル平均の40%を大幅に上回る75%で高水準を維持、「科学は日常生活における自分自身にとって非常に重要である」と回答した割合は35%で、グローバル平均56%よりも低いが、2018年の初回調査から20ポイント上昇している。
科学に関する情報収集のソースについては、「科学者・エンジニア」(日本87%、グローバル平均85%)、「医療従事者」(日本86%、グローバル平均84%)が発信する情報を最も信用するという傾向がみられたが、「自分が定期的に利用している報道機関(オンラインまたは活字媒体、テレビの報道番組、ラジオ、雑誌など)」での信頼度は日本、グローバル平均ともに60%台にとどまった
また、環境問題への意識は高いものの、その一方で、過去 6 カ月間で環境に配慮した行動を「何もしていない」と回答した人が 21%と、グローバル平均 7%を大きく上回り、調査対象国の中で最も高い数値となった。