ヴイエムウェア株式会社(VMware)は5月9日、Kubernetes の現状に関する調査結果を発表した。
同調査は2018年、2020年、2021年に続く4回目の調査で、ソフトウェア開発及び IT プロフェッショナル776名を対象とし、従業員数1,000人以上の企業で Kubernetes に責任を持つ個人に焦点を当て、幅広い役割、業界、地域、職務をカバーしている。
同調査でKubernetes 環境を運用する上で最も重要なツールを尋ねたところ、上位4つのツールカテゴリは、データセキュリティ、保護、暗号化(36%)、クラスタのライフサイクル管理(34%)、プラットフォームのモニタリングとアラート(30%)、GitOpsとプラットフォームの自動化(24%)となった。
同調査では、データセンターやクラウドの運用と同様にKubernetes でもセキュリティが主要な関心事となっており、97%の組織が Kubernetes のセキュリティに懸念を抱いていると指摘し、セキュリティに対する懸念事項としては「クラスタやチーム間で一貫した方針の適用」が昨年から9%増の46%に、「クラスタへのアクセス制御」が6%増の35%となっている。
この結果を受けて同調査では、マルチクラウド、マルチクラスタ管理の一環として、セキュリティの重要性に対する認識が高まっていることを示唆しているとし、数十、数百のクラスタを管理するチームは、運用の標準化、一貫したセキュリティポリシーの適用、権限を持つ担当者のみが重要なクラスタにアクセスできるようにすることに関心を持つ必要があるとしている。