日本コンピュータセキュリティインシデント対応チーム協議会(日本シーサート協議会)は3月25日、定期的に開催しているCSIRT対応能力向上トレーニング「TRANSITS」について紹介している。
「TRANSITS」はヨーロッパの学術ネットワークであるGÉANTが提供する教育コースで、TRANSITS-IとTRANSITS-IIの2種類があり、同協議会ではTRANSITS-Iを日本語化し提供している。TRANSITSはオペレーション、組織、技術、法律の4モジュールで構成され、講師による講義と演習が行われる。
TRANSITS Workshopでは、現在CSIRTまたはネットワークセキュリティ関連の組織で働いている個人及びCSIRTの確立に関心を持つ者を対象に、同協議会メンバー以外でも参加可能。参加費は過去の実績では、加盟組織は88,000円(税込)、未加盟組織は110,000 円 (税込)となっている。
同協議会では、オンラインでTRANSITS Workshopを提供しており、直近では「TRANSITS Workshop Online 2022 Winter」として2月3から4日にかけて実施しており、参加者からは「他社のCSIRT体制や取り組み内容の意見交換ができ、よかったです。」などの声があがっている。
ワークショップの開催日までに前学習として、受講者用ポータルサイト「Lstep」にてTRANSITSを構成する各モジュールごとに教材解説の動画を受講する。ワークショップは、Zoomによる議論形式で2日間にわたって行われ、演習もZoomを用いオンライン上で受講者全員が参加する。