NICTに届いたEmotetメールを分析、日本のワーキングタイムを狙った配信傾向 | ScanNetSecurity
2024.03.29(金)

NICTに届いたEmotetメールを分析、日本のワーキングタイムを狙った配信傾向

 情報通信研究機構(NICT)は3月4日、NICTが受信したEmotetへの感染を狙ったメールについての分析結果をNICTER Blogで公開した。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー

 情報通信研究機構(NICT:エヌアイシーティー)は3月4日、NICTが受信したEmotetへの感染を狙ったメールについての分析結果をNICTER Blogで公開した。

 NICTには2021年12月2日から2022年2月28日の期間に,345件のEmotetメールが送信されており、特に2月3日から9日はメールが集中的に届き、160件のメールを観測している。Emotet メールを調査したところ、攻撃者が NICT の職員や過去の取引先組織を装って,NICT 職員の個人メールアドレスを標的としていたことが明らかとなった。

 NICTでは、Emotet メールの件名について英語と日本語の2種類の言語を確認しており、件名に「Re:」や「Fwd:」が付いた「返信型」(229件)とばらまき型メールで使い回された件名を「多用型」(116件)として分類している。

.Emotet メールの配信時間について、345件中322件が9時から18時にかけて配信され、配信日も平日に集中していることが判明した。日本のワーキングタイムを狙ったような配信傾向は以前の Emotet メールでは観測されなかった特徴とのこと。

 Emotet ダウンローダの配信パターンについても、「zip ファイル添付型メール」(329件)、「xlsm ファイル添付型メール」(10件)、「URL 記載型メール」(1件)、「xls ファイル添付型メール」(5件)の4種類を確認している。

《ScanNetSecurity》

関連記事

Scan PREMIUM 会員限定記事

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定記事特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×