独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は12月20日、GroupSession における複数の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。志賀拓馬氏と三井物産セキュアディレクション株式会社の荒牧努氏が報告を行っている。影響を受けるシステムは以下の通り。
GroupSession 無料版 ver5.1.1 およびそれ以前
GroupSession byCloud ver5.1.1 およびそれ以前
GroupSession ZION ver5.1.1 およびそれ以前
日本トータルシステム株式会社が提供する GroupSession には、複数の脆弱性が存在し、想定される影響は下記の通り。
・不適切なパーミッションの割り当て(CVE-2021-20874)
→遠隔の第三者により、サーバ内の任意のファイルにアクセスされる。結果として、機微な情報を窃取される
・オープンリダイレクト(CVE-2021-20875)
→細工されたページにアクセスすることで任意のWebサイトにリダイレクトされ、結果としてフィッシングなどの被害にあう
・ディレクトリトラバーサル(CVE-2021-20876)
→当該製品の管理者アカウントにログインされた時、サイトとして公開しているサーバ上のディレクトリより上位の階層に保存された機微な情報を窃取される
JVNでは、開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートするよう呼びかけている。