日本マイクロソフト株式会社は12月14日、IT管理者向けにActive Directoryのセキュリティ強化への対応の確認を発表した。
マイクロソフトの2021年11月以降のセキュリティ更新プログラムには、脆弱性を解決するためにActive Directory における4件のセキュリティ強化が含まれているが、いくつかは既存の環境への互換性による影響を鑑み、既定では有効にされていない。マイクロソフトでは、自環境への影響を考慮した上で、早めに設定を有効化し、脆弱性から自組織を保護するよう推奨している。
マイクロソフトでは今後、すべてのActive Directory環境が確実に保護されるように、リリース予定の更新プログラムでは強制的に有効化する予定。
4件のセキュリティ強化内容は下記の通り。
・Active Directory セキュリティアカウントマネージャーの変更の強化(CVE-2021-42278 / KB5008102)
・ユーザー プリンシパル名、サービス プリンシパル名、サービス プリンシパル名のエイリアスの一意性の検証(CVE-2021-42287 / KB5008382)
・認証の更新プログラム(CVE-2021-42287 / KB5008380)
・Active Directory のアクセス許可の更新プログラム(CVE-2021-42291 / KB5008383)