新薬開発の治験支援(CRO)専業を行う東証1部上場企業の株式会社リニカルは12月6日、不正アクセスによる個人情報流出の可能性について発表した。同社では10月5日に不正アクセスに伴う原因究明のためにサーバの一時停止を、10月27日には同社グループの欧州子会社へのサイバー攻撃について公表していた。
同社によると10月3日に、日本本社及び同社グループ台湾拠点のサーバに第三者からの不正アクセスの形跡を確認し、翌4日からサーバ復旧に向けて対応と不正アクセスの原因や被害の詳細調査を開始したが、欧州時間10月22日に、同社グループ欧州拠点での不正アクセスを確認したため、欧州内のネットワーク及び日本・アジア・米国とのネットワークを停止し、現地ITセキュリティ調査会社を含むチームで復旧対応と調査にあたっていた。