日本サイバー犯罪対策センター(JC3)は11月26日、通信事業者を装ったフィッシングへの注意喚起を発表した。 JC3では、通信事業者を装うSMSにより不正アプリをインストールさせ、ネットワーク暗証番号等を詐取するフィッシングの手口をAndroid端末に加えiPhoneでも確認しているという。 JC3は今回、各種設定を一括して行うためのiPhoneの構成プロファイルを悪用して不正アプリをインストールさせる手口を確認している。JC3が確認した手口では、通信事業者を装うSMSに従ってリンク先に進むと、通信事業者を装う構成プロファイル及びセキュリティアプリをインストールするよう誘導され、画面に表示されるメッセージに従って「インストール」や「許可」を押下することで、最終的に不正アプリのインストールが完了し、インストールした不正アプリを起動するとネットワーク暗証番号の入力画面となり、入力した情報が詐取される恐れがある。 JC3では被害に遭わないために、メールやSMSのメッセージに含まれているリンク先を安易にクリックしない、構成プロファイルのインストールが表示された場合には安易にインストールを許可しない、アプリのインストールは正規のアプリ配信サイト等の信頼できるサイトから行う、IDやパスワードを入力する際は信頼できる方法で表示した画面であることを確認した上で入力する等を挙げている。