「情報通信業」では9割以上がテレワーク導入、インターネットへの不安は「情報漏えい」が9割超 | ScanNetSecurity
2024.07.27(土)

「情報通信業」では9割以上がテレワーク導入、インターネットへの不安は「情報漏えい」が9割超

総務省は6月18日、2020年8月末の世帯及び企業における情報通信サービスの利用状況等について調査した「通信利用動向調査」の結果を取りまとめ公表した。

調査・レポート・白書・ガイドライン
 総務省は6月18日、2020年8月末の世帯及び企業における情報通信サービスの利用状況等について調査した「通信利用動向調査」の結果を取りまとめ公表した。

 本調査は2020年9月に、全国の20歳以上の世帯主がいる世帯と常用雇用者規模100人以上の企業を対象に通信サービスの利用状況、情報通信関連機器の保有状況等を調査、17,345世帯と2,223企業から回答があった。

 調査結果によると、企業におけるテレワークの導入が急速に進み、在宅勤務を中心に導入する企業の割合は前年比で倍以上の47.5%に達し、「情報通信業」では9割以上が、「不動産業」や「金融・保険業」においても7割近くが導入している。導入目的は、「非常時(感染症の流行など)の事業継続」の割合が最多で7割近くになっている。

 また企業におけるクラウドコンピューティングサービスの導入割合は上昇傾向が続き7割近くに達し、場所や機器を選ばない簡便さや、資産・保守体制のアウトソーシング化等がメリットとして認識されており、「効果があった」「ある程度効果があった」とする企業は、導入企業全体の87.1%に上っている。

 しかし、インターネット利用者の約75%がインターネット利用時に何らかの不安を感じており、年代別では特に40代以上の年齢層で不安を感じる割合が高い結果となった。インターネット利用における不安の内容としては以下を挙げている。

個人情報やインターネット利用履歴の漏えい:91.6%
コンピュータウイルスへの感染:63.4%
架空請求やインターネットを利用した詐欺:52.9%
迷惑メール:46.0%
セキュリティ対策:45.1%
電子決済の信頼性:40.5%
違法・有害情報の閲覧:20.6%
コミュニケーション相手とのトラブル:13.6%
インターネット依存:11.8%
《ScanNetSecurity》

編集部おすすめの記事

特集

調査・レポート・白書・ガイドライン アクセスランキング

  1. 迷惑メール対策推進協議会「送信ドメイン認証技術 DMARC導入ガイドライン」公表

    迷惑メール対策推進協議会「送信ドメイン認証技術 DMARC導入ガイドライン」公表

  2. 「セキュリティ対応組織の教科書」第3.1版公開、追加説明やフィードバック反映

    「セキュリティ対応組織の教科書」第3.1版公開、追加説明やフィードバック反映

  3. ランサムウェアの種別特定やセカンドオピニオンも ~ セキュリティ企業も頼りにできる JPCERT/CC

    ランサムウェアの種別特定やセカンドオピニオンも ~ セキュリティ企業も頼りにできる JPCERT/CC

  4. 世界中の警察官が考える現在/未来の脅威「インターポール世界犯罪動向2022」公表

  5. 「シャドーアクセスとは?」CSAJ が定義と課題をまとめた日本語翻訳資料公開

  6. フィッシングサイトのドメイン「top」が最多、デジタルアーツ調査

  7. 取締役や幹部への罰金 禁固 罷免 解雇 ~ サイバー攻撃後の被処罰最多は APJ 地域

  8. 「無料求人広告」無料期間終了後 高額請求、法人間のトラブル事例

  9. Proofpoint Blog 36回「身代金を払わない結果 日本のランサムウェア感染率減少? 感染率と身代金支払率 15 ヶ国調査 2024」

  10. 日経225企業 9割 DMARC導入も「quarantine」「reject」設定は 26.8%、ワンクリック購読解除利用率は 77.7%

アクセスランキングをもっと見る

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×