独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は6月9日、Thales 製 Sentinel LDK Run-Time Environment における不十分なアンインストール処理の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。影響を受けるシステムは以下の通り。Sentinel LDK Run-Time Environment Versions 7.6 およびそれ以前(既にアンインストールした環境にも影響がある) JVNによるとThales 社が提供する Sentinel LDK Run-Time Environment には、インストール時に「Sentinel License Manager」というファイアウォールルールを追加するが、これは1947/TCP ポートに対し、プライベートネットワークからの受信、接続を許可するもので、当該製品のアンインストール時に 1947/TCP ポートの閉鎖に失敗し、開放した状態になる脆弱性が存在し、遠隔の第三者によって、システムへ接続される可能性がある。 JVNでは、開発者が提供する情報をもとにファームウェアを最新版にアップデートするか、当該製品の利用を停止する場合には「purge option」を選択しアンインストールするか、または当該製品をすでにアンインストールしている場合は、1947/TCP ポートの閉鎖を行うよう注意を呼びかけている。
Microsoft Windows において Service Control Manager でのアクセス権限検証不備により高い権限でのサービス制御が可能となる脆弱性(Scan Tech Report)2021.6.9 Wed 8:10