独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は5月10日、EC-CUBE におけるクロスサイトスクリプティングの脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。影響を受けるシステムは以下の通り。EC-CUBE 4.0.0 から 4.0.5 までJVNによると、株式会社イーシーキューブが提供する EC-CUBE にはクロスサイトスクリプティングの脆弱性が存在し、当該製品で作成された EC サイトにおいて、攻撃者が特定の入力欄にスクリプトを入力することにより、EC サイトの管理者のブラウザ上で任意のスクリプトが実行される可能性がある。2021年5月10日時点で、本脆弱性を悪用した攻撃によるクレジットカード情報の流出が確認されている。JVNでは、開発者から本脆弱性に対応した4.0.5-p1にアップデートするか、開発者が提供する情報をもとに差分ファイル(Hotfix パッチ)を適用するよう注意を呼びかけている。イーシーキューブ社では、パッチ適用修正実施後にこちらを参照し既に攻撃されていないか確認するよう依頼している。