NPO法人デジタル・フォレンジック研究会は3月15日、2020年12月8日に開催した「第17回デジタル・フォレンジック・コミュニティ2020 in TOKYO 2日目」で実施した「2020年度デジタル・フォレンジック普及状況WEBアンケート調査」報告書を公開した。2020年度の調査では、前年度と同様にセミナープログラムに「30分間のWebアンケート」を設けて実施、参加者が48名、事前のアンケート回答者が14名、合計で62名分の回答があった。本アンケートに参加したのは民間企業24件、行政機関22件、大学・研究機関が3件、その他3件で、職種は調査・捜査が最多の18件、次いでセキュリティ対策(CSIRT等)が9件となっている。2020年度の調査結果によると、デジタル・フォレンジックの活用経験について「ある」と回答したのが31件で最多、次いで「活用を検討しているが実績はない」が10件で、現在関係しているデジタル・フォレンジックの分野については、情報漏えい捜査が23件で最多、次いでトレーニング・人材育成が18件となった。また、デジタル・フォレンジックの対象として思い浮かぶものとしては、PC・サーバ等が52件で最多に、HDD等の記録デバイスが46件、携帯電話・スマートフォンが44件と続いた。デジタル・フォレンジックの有益な活用目的については、不正アクセス時の調査35件、情報漏えい時の調査(内部不正)が34件、マルウェア感染時の調査が33件と拮抗、使用したことあるツールについては、「FTK Imager Lite,FTK Imager」23件、「Autopsy」22件、「Kali Linux」21件、「FTK[Forensic Took Kit](AccessData)」が19件であった。
フロリダ州浄水システム攻撃/APOMacrosploit 仏人関係者/とびきり大きなデータリーク ほか [Scan PREMIUM Monthly Executive Summary]2021.3.9 Tue 8:10