大企業やグローバル企業、金融、社会インフラ、中央官公庁、ITプラットフォーマなどの組織で、情報システム部門や CSIRT、SOC、経営企画部門などで現場の運用管理や、各種責任者、事業部長、執行役員、取締役、またはセキュリティコンサルタントやリサーチャーに向けて、毎月第一営業日前後をめどに、前月に起こったセキュリティ重要事象のふり返りを行う際の参考資料として活用いただくことを目的に、株式会社サイント 代表取締役 兼 脅威分析統括責任者 岩井 博樹 氏の分析による「 Scan PREMIUM Monthly Executive Summary 」をお届けします。※「●」印は特に重要な事象につけられています。
>> Scan PREMIUM Monthly Executive Summary 執筆者に聞く内容と執筆方針
【1】前月総括
2021 年 2 月は、米フロリダ州での浄水システムへの攻撃や、インドでの電力分野への攻撃など、重要インフラへの攻撃が報告されています。特に、インドの事案については、「 RedEcho 」と命名されており、日本への攻撃でも知られる Tonto や Winnti といった APT グループとの類似点がある APT グループとのことです。東京オリンピック・パラリンピックの開催を控える日本にとっては、注目の脅威情報といえます。
次に、脆弱性についてですが、VMware vCenter Server や Windows OS などに緊急度の高い脆弱性が報告されています。いずれも PoC が公開されており、早期の対策が求められます。
また、国内では、ファイル転送アプライアンス「 FileZen 」の脆弱性について注意喚起が、JPCERT/CC より発出されています。これは、昨年公開された OS コマンドインジェクションなどの脆弱性を含めてのものであり、パッチ適用と設定の見直しを呼びかける内容となっています。
特に、VMware vCenter Server や FileZen は、攻撃者が Shodan などにより脆弱性を有するサーバ等を探索している可能性があり、既に被害が生じていることが懸念されています。
久しぶりに大型のログイン資格情報のリーク報道がありました。これは、COMB( Compilation of Many Breaches )と呼ばれる 32 億件以上のユニークなペアのクリアテキストの電子メールとパスワードが含まれたデータが、人気のハッキングフォーラムにリークされたというものです。内容は、Netflix、LinkedIn などの過去に漏洩したデータが大半を占めるとみられます。
最後に、先月は中国の春節でしたが、国内ではサイバー攻撃の増加等の報道はありませんでした。
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【1】前月総括
2021 年 2 月は、米フロリダ州での浄水システムへの攻撃や、インドでの電力分野への攻撃など、重要インフラへの攻撃が報告されています。特に、インドの事案については、「 RedEcho 」と命名されており、日本への攻撃でも知られる Tonto や Winnti といった APT グループとの類似点がある APT グループとのことです。東京オリンピック・パラリンピックの開催を控える日本にとっては、注目の脅威情報といえます。
次に、脆弱性についてですが、VMware vCenter Server や Windows OS などに緊急度の高い脆弱性が報告されています。いずれも PoC が公開されており、早期の対策が求められます。
また、国内では、ファイル転送アプライアンス「 FileZen 」の脆弱性について注意喚起が、JPCERT/CC より発出されています。これは、昨年公開された OS コマンドインジェクションなどの脆弱性を含めてのものであり、パッチ適用と設定の見直しを呼びかける内容となっています。
特に、VMware vCenter Server や FileZen は、攻撃者が Shodan などにより脆弱性を有するサーバ等を探索している可能性があり、既に被害が生じていることが懸念されています。
久しぶりに大型のログイン資格情報のリーク報道がありました。これは、COMB( Compilation of Many Breaches )と呼ばれる 32 億件以上のユニークなペアのクリアテキストの電子メールとパスワードが含まれたデータが、人気のハッキングフォーラムにリークされたというものです。内容は、Netflix、LinkedIn などの過去に漏洩したデータが大半を占めるとみられます。
最後に、先月は中国の春節でしたが、国内ではサイバー攻撃の増加等の報道はありませんでした。