独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は3月8日、GROWI における複数の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。株式会社Flatt Securityのstypr氏が報告を行っている。影響を受けるシステムは以下の通り。GROWI v4.2.2 およびそれ以前JVNによると、株式会社WESEEK が提供する GROWI には、格納型クロスサイトスクリプティング(CVE-2021-20667)、パストラバーサル(CVE-2021-20668)(CVE-2021-20669)、アクセス制限の不備(CVE-2021-20670)、不適切な入力検証(CVE-2021-20671)の脆弱性が存在する。想定される影響としては、CSP(Content Security Policy)の設定不備により特別に細工されたコンテンツを含む添付ファイルを参照したユーザのブラウザ上で、任意のスクリプトが実行される(CVE-2021-20667)、管理者権限を持つ遠隔の攻撃者によって特別に細工された URL から当該製品にアクセスされることで、システム上の任意のファイルを読み出される(CVE-2021-20668)、管理者権限を持つ遠隔の攻撃者によって特別に細工されたリクエストが送信されることで、システム上の任意のファイルを読み出されたり削除されたりする(CVE-2021-20669)、ファイルに対するアクセス制限の不備により、遠隔の第三者によって認証を経ずにユーザの個人情報やサーバの内部情報を読み出される(CVE-2021-20670)、アップロード機能におけるファイル検証の不備により、管理者権限を持つ遠隔の攻撃者にシステム上のファイルを上書きされる。結果として任意のコードが実行される(CVE-2021-20671)可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートするよう注意を呼びかけている。
CMS Made Simple において遠隔から任意のコード実行が可能となる Server Side Template Injection の脆弱性(Scan Tech Report)2021.3.2 Tue 8:15