デジタルアーツ株式会社は1月26日、同社の製品が検知した、マルウェアEmotetに感染させると考えられるメール・URLの解析情報を公開した。マルウェアEmotetは、2014年に初めて活動が報告されたのち、何度も進化を繰り返しメールのアカウントやアドレス帳などの情報を窃取し、ランサムウェアなどの他のウイルスを引き込むなど、国内で多数の企業・団体が被害に遭っている。同社の「i-FILTER」Ver.10と「m-FILTER」Ver.5は、Emotet最新の手口に対応し、マルウェア感染させるとみられるURLへのアクセスを未然にブロックする「ホワイト運用」でユーザーを被害から守っている。同社によると、2020年のEmotetと推測される不審メールを受信したユーザーは490社で2019年の約4.5倍に、URLにアクセスしたとみられるユーザーは156社で2019年の約3.0倍に上っている。感染の波は2019年10月から2020年2月の第1波、2020年7月から10月の第2波と約4~5か月間に渡っており、2020年12月に確認されている活動が第3波である可能性は高いと推測している。また、第1波では改ざんサイトを踏み台として感染させ、第2波ではパスワード付きZIPファイルを用いるなど定期的に手口を変えて攻撃を行っている。
双葉電子工業のフィリピン子会社が Emotet 感染 ほか ~ 2019 年 11 月のふりかえり [Scan PREMIUM Monthly Executive Summary]2019.12.3 Tue 8:15