独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は1月5日、トレンドマイクロ製InterScan Web Securityシリーズの管理画面用サービスの複数の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。影響を受けるシステムは以下の通り。InterScan Web Security Virtual Appliance (IWSVA) 6.5InterScan Web Security Suite (IWSS) 6.5 Linux 版JVNによると、トレンドマイクロ株式会社が提供するInterScan Web Securityシリーズの管理画面用サービスには、バッファオーバーフローやOSコマンドインジェクションの脆弱性が存在する。想定される影響としては各脆弱性により異なるが、権限を持たない遠隔の攻撃者によりIWSVA/IWSSサーバ上で任意のコードを実行される、「レポート専用」以上の権限をもつ遠隔の攻撃者によってIWSVA/IWSSサーバ上で任意のコードを実行される、「管理者」権限をもつ遠隔の攻撃者によりIWSVA/IWSS サーバ上で任意のコマンドを実行される可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとにパッチを適用するか、InterScan Web Security Virtual Applianceでの管理画面の TCPポートへのアクセスを信頼できるユーザに限定する、InterScan Web Security Suite Linux 版でのLinux OSのファイアウォール機能などを利用する等の回避策を適用し本脆弱性の影響を軽減するよう呼びかけている。