独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は12月18日、複数のセイコーエプソン製品で作成された自己解凍形式ファイルにおけるDLL読み込みに関する脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。影響を受けるのは下記バージョンの製品で作成された自己解凍形式ファイルEpsonNet SetupManager バージョン 2.2.14 およびそれ以前Offirio SynergyWare PrintDirector バージョン 1.6x/1.6y およびそれ以前JVNによると、セイコーエプソン株式会社が提供する複数の製品で作成された自己解凍形式ファイルには、DLLを読み込む際の検索パスに問題があり、同一ディレクトリに存在する特定のDLLを読み込んでしまう脆弱性(CWE-427)が存在し、想定される影響としては、自己解凍形式ファイルを実行している権限で任意のコードを実行される可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版にアップデートするか、回避策として修正前のバージョンで作成した自己解凍形式ファイルを実⾏しない、またはやむを得ず修正前のバージョンで作成した自己解凍形式ファイルを実行する場合は、自己解凍形式ファイルと同一ディレクトリに信用できないファイルが存在しないことを確認した上で実行するよう呼びかけている。
カナダ版「 セキュリティ10大脅威」 / ワーム化可能 iOS 脆弱性 / 認証情報42億件 配布中 ほか [Scan PREMIUM Monthly Executive Summary]2020.12.8 Tue 8:10