アカマイ・テクノロジーズ合同会社は7月、「インターネットの現状/セキュリティ」レポート「メディア業界におけるCredential Stuffing」を公開した。Credential Stuffingとはパスワードリスト攻撃のこと。同レポートでは、2018年1月1日から2019年12月31日までのデータを深く掘り下げ、Credential Stuffingがメディア企業に及ぼした影響についての分析を記載。Akamaiによると、24ヶ月間に記録されたメディア業界へのCredential Stuffing攻撃は170億件にのぼり全業界への攻撃880億件の約20%に相当し、最大の標的の1つであるとのこと。2018年と2019年の不正ログイン試行件数の月ごとの比較や、攻撃の発信元や標的地域について記載している。同レポートでは、ユーザー名とパスワードがある限り、犯罪者はそれらを狙い、消費者と組織およびその情報を危険にさらすことになり、パスワードの共有や使い回しは攻撃者への最大の貢献であるとし、啓発プログラムの重要性を説いている。