株式会社NTT ドコモ モバイル社会研究所は6月10日、2014年から2020年における「一般向けモバイル動向調査」の結果をまとめ、発表した。同調査は、2014年から毎年1月、全国の15歳から79歳の男女を対象に、「スマホ・ケータイから個人情報が漏れたり、悪用されたりしないために、行っている対策」についてウェブ調査により実施したもの。スマホ・ケータイのセキュリティ対策実施状況の年次推移では、「画面ロック」をはじめとするセキュリティ対策の実施率は増加傾向にある。また、「対策は特に行っていない」とする回答も年々減少しており、今年度は22.9%となっている。ただし、有料ウイルス対策アプリの利用は10.9%、無料ウイルス対策アプリでも17.4%にとどまっている。「対策は特に行っていない」と答えた回答者を従来のケータイ所有者とスマホ所有者でみると、スマホ所有者は2014年の32.8%から2020年には16.8%と、約15ポイント減少した。一方、従来のケータイ所有者は2014年の68.9%から2020年には57.3%と10ポイントほどの減少にとどまり、割合も依然として50%を超えている。特にスマホ所有者の未対策者の減少は、生体認証等をはじめとした簡易なセキュリティ対策が普及したことを要因に挙げている。
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