デジタルアーツ株式会社は5月14日、セキュリティレポート「テレワークだからこそ知っておきたいラテラルフィッシング 狙われるMicrosoft 365」を公開した。2019年に国内大手フィットネスジム事業を運営するA社が不正アクセスを受け、A社のメールアカウントから迷惑メールが多数の取引先に送信された件での、ラテラルフィッシングのメールについて分析した結果を紹介している。攻撃者がA社のメールアカウントを乗っ取り送信した迷惑メールは、Microsoft 365のアカウント窃取を狙ったフィッシングであった。メールはA社の正規ドメインから送られており、メール内のURLリンクはMicrosoft SharePointの正規ドメイン「sharepoint.com」を使用していた。SharePointのURLは海外企業が利用しているもので、攻撃者に悪用されたとみられる。メールでは、SharePoint上のOneNoteで共有されたPDFファイルを開くよう促している。リンクをクリックすると、Microsoft 365にログインするフィッシングサイトが表示され、入力したIDとパスワードが窃取されることになる。こうして入手したIDとパスワードを、攻撃者はさらなる攻撃に悪用していく。乗っ取った正規のドメイン、実在のメールアドレスからフィッシングメールが届くことになるため、受信者がフィッシングに気づきにくいことが特徴。同社では、怪しいドメインに気をつけるなど「古い考えは通用しにくくなっている」とし、複数のセキュリティソリューションの導入や、ログインに二要素認証を導入酢売るなどの対策を紹介している。
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